【誰でも重要であると思われたい】人を動かす

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人を動かす文庫版 [ デール・カーネギー ]

 

D・カーネギーの『人を動かす』と言えば、
たいへん有名な本なのだけれど、読んだことがなかった。

 

でも、今は早く読んでみたら良かったなとそんなことを思う。

 

たくさんのなるほど!という部分があったのだけど、
一番心に残ったのはこの部分だった。

 

『人に重要感を持たせる』


つまり、人の持つ最も根強い衝動は、”重要人物たらんとする欲求”なのだそうだ。

ということはその欲求が自分を含め、誰にでもあるのだということだ。


そう考えると、自分が重要感を持たせてほしいと
相手に対して思っている訳だから、
それを同じように相手にもすればいいということなのだろう。

 

しかし、時として、自分の重要感を高めるために、
人を批評したり、自分より下に見るという行為をしてしまう気がする。
それは、まったく人の心を動かさないし、
むしろ恨みを買ってしまうことがあるということだ。

 

それは自分の気持ちを振り返ってみても分かる気がする。


この人が重要感を持ちたいと思う人の気持ちを考えてみると、
色んな場面でそれに出くわす気がしている。

 

例えば、アイドルに服をプレゼントした人がいて、
そのアイドルが着てくれたとする
今ならSNSなどで、わざわざその着用画像と、
自分があげたプレゼント画像をアップしているのを見ることが多い。

 

これは、自分があげたものを好きな人が来てくれたということで、
自分自身の重要感を高めているのみならず、
こうして使ってもらえている私は重要な人間であると、
他の人にも認知してもらうことで
更に自分の重要感を高めている行動なのかと思ったのだ。

 

そのことを不特定多数のみんなに知らせたい気持ちが
どういうものか分からなかったのだけれど、
なんとなく理解できた気がする。

 

こんな風に、人間の心の動く仕組みを知っていれば、
誰かに対してどう行動すればいいかというのも分かっていいが、
自分自身が何を求めてこんな行動をするのか、ということが分かっていいと思った。