【本物・本当の良い例を知ることが大事】わたしのヒント


わたしのヒント [ 服部みれい ]
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服部みれいさんの著作はいくつか読んでいますが、手に取るときはちゃんとその時に必要だから手に取ることになっているのかな・・・なんて思います。

 

この本は彼女がメルマガで発信していた内容を本にまとめたものだそうですが、タイトルの「わたしのヒント」というのがぴったりくるような気がするのです。

その時々、ふと開くとその時の迷いや悩みにぴったりするヒントが見つけられそうな本。そんな感じです。

 

啓発というのでもなく、ただ淡々とした柔らかい文章がとても心地よい。
押しつけがましくないのに胸にしみこんでくる、優しい本です。

 

 

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このタイミングで読んだ私にビビっと来た部分は、『本当の良い状態を知ることが大事』という部分。私たちは特に生活に困らなければ自分が健康だと思っていますが、実は本当に健康な状態というものを知らないのではないか、というお話です。本当はちゃんと健康な状態は頭がクリアで心も健康ですごい元気なのかもしれない。でもそんな最高な状態を知らない可能性があるという事実をちゃんと認識すること。

 

確かに何か上達したいときは、悪い例ではなく良い例を見るべきだといいますので、悪い例を見るのではなく、良い例を知っておくべきですよね。泳ぎや料理もしかり。

でも悪い例の方に目が向きがちだなと自覚があるので自戒を込めて、自分の心にとめておきたいと思いました。

 

もう一つはプロとは何かということ。プロいうか、何かを発信してお金を出してもらうというのはどういうことなのか、ということ。

『お金が発生する芸術というものは他者を内含する』というのにすごく共感したのです。ただ、自分のことを表現しているだけでは誰の心も動かさない。他者の目を自覚して作った作品はちゃんとその他者に届くのではないだろうか、というのを読んですごく納得したのです。

 

それが出来て初めて、受け取った他者の中でも物語が始まって、そして違うエネルギーが生まれるのだと思う。そしてもしかしたらそのエネルギーがお金に変換するのかもね。そう考えてみると、確かに私がお金を出しても欲しいと思う作品には他者に対する視線があると思ったのでした。

 

私も何かを発信する時には、自分の自己満足ではなく、他者の視線というものを意識することを心がけようと思いました。